表彰
東海化学工業会賞
毎年、化学に関する進歩発展に貢献した技術開発に対して、当会の表彰審査委員会での審査を経て「東海化学工業会賞」を贈呈して
います (年5件以内)。受賞者には、当会の総会において表彰式を行うとともに、受賞記念講演を行っていただいております。
下記の表彰規程にございますように、本会では毎年5件以内の東海化学工業会賞を総会(毎年5月頃)の席上で差し上げております。
規程2条にありますように、1月31日までに候補者をご推薦下さいますようお願いいたします。 なお、1.(2)にあります「化学に関する技術上の進歩発展」には、製品の普及、品質向上、省エネルギーなどに著しく貢献すると判断される新規製品の研究開発における貢献等も含まれます。
東海化学工業会 表彰規程
昭和40年 8月14日制定
昭和48年11月16日改正
昭和56年 8月25日改正
平成20年 9月22日改正
平成28年 9月 2日改正
令和 6年 1月19日改正
東海地区の化学および化学工業の進歩発展をはかるため会長名をもって行なう表彰はこの規程の定めるところによる。
1. 表彰は東海化学工業会賞を授与して行ない次の功績をあげた者にこの賞を与える。
(1) 本会に対し功績特に顕著なるもの
(2) 化学に関する技術上の進歩発展に貢献した正会員または特別会員に所属するもの
(3) 化学に関する学術上の進歩発展に貢献した正会員で受賞年の4月1日現在、満40才に達しないもの
2. 被表彰候補者は1-(1)に関するものについては本会幹事会から1-(2)および1-(3)に関するものについては本会会員から、所定の書面様式で毎年1月31日までに会長に対して推薦されたものとする。ただし、1-(2)に関するものについては本会幹事会からの追加申請を2月20日まで受け付ける。
3. 1-(3)に関するものについては、被表彰候補者の東海地区での精力的な活動が認められれば、審査対象となる業績は東海地区でなされたもののみに限定するものではない。
4. 会長は幹事会の議を経て20名以内の委員を以って組織する表彰審査委員会を設け審査を委嘱する。
5. 表彰審査委員会は毎年3月31日までに審査理由等を附して受賞者を選定し会長に報告する。
6. 表彰審査委員会は委員の過半数が出席した場合に開催することができる。
審議事項の決定は出席委員の3分の2以上の同意を要する。出席できない委員は書面を以って意見を申し述べることができる。
7. 表彰は通常毎年定時総会でこれを行なう。
1-(2) に関する表彰は毎年合計2件以内、1-(3)に関する表彰は毎年合計4件以内とする。
8. 東海化学工業会賞は表彰状 (受賞者全員)および記念品 (賞1件につき1つ)とする。
9. この規程の変更は幹事会の議による。
附 則
(1) この規程は昭和40年9月号の東海化学工業会会報によって公表すると同時にこれを施行する。
(2) この改正規程は昭和48年11月16日から施行し、昭和48年8月31日から適用する。
(3) この改正規程は昭和56年8月25日から施行する。
(4) この改正規程は平成20年9月22日から施行する。
(5) この改正規程は平成28年9月2日から施行する。
(6) この改正規程は令和6年1月19日から施行する。
以 上
受賞者
受賞年度 | 功労賞 | 学術賞・技術賞 | |
受賞者 | 受賞題目 | ||
第60回(2024年度) | 岐阜大学 上宮 成之 氏 | 岐阜大学工学部 荻原 陽平 氏 | フッ化アシルを合成素子とする分子変換化学の開拓 |
第59回(2023年度) | 中部電力株式会社 佐田 幸司 氏 | 産業技術総合研究所 富永 雄一 氏 | 粉体プロセス技術によるポリマー複合材料の高強度・高機能化 |
第58回(2022年度) | 名古屋大学 薩摩 篤 氏 | 名古屋大学 長谷川 丈二 氏 | 相分離を用いた多孔質材料の開発および機能開拓 |
産業技術総合研究所 李 誠鎬 氏 | 熱源を用いない生体用リン酸塩インバートガラスの創製研究 | ||
静岡大学 織田 ゆか里 氏 | 精密分子設計に基づく高分子材料の界面制御 | ||
岐阜大学 早川 幸男 氏 | 大気圧プラズマによるアンモニアを燃料とした高純度水素製造法の開発 | ||
株式会社豊田中央研究所 吉宗 航 氏 | 固体高分子形燃料電池多孔質部材の開発を加速する量子ビーム解析技術の構築 | ||
第57回(2021年度) | 東邦ガス株式会社 中野 康治 氏 | 名古屋大学 小林 亮 氏 | 水溶液プロセスによる無機結晶の構造形態制御と高機能化 |
竹本油脂株式会社 菅沼 勇輝 氏 | 増粘剤一液型混和剤の開発 | ||
竹本油脂株式会社 玉木 伸二 氏 | |||
竹本油脂株式会社 磯部 直樹 氏 | |||
第56回(2020年度) | 豊橋技術科学大学 伊津野 真一 氏 | 豊橋技術科学大学 荒川 優樹 氏 | 硫黄およびセレンを利用した屈曲型液晶性オリゴマーの合成と特性評価 |
東亜合成株式会社 石﨑 謙 一 氏 | 反応誘起相分離を利用したハイブリッド弾性瞬間接着剤の開発 | ||
東亜合成株式会社 安藤 勝 氏 | |||
第55回(2019年度) | 東レ株式会社 薬師寺 一幸 氏 | 静岡大学 田代 陽介 氏 | 微生物による細胞外微粒子の形成機構解明とその生物工学的利用 |
名古屋工業大学 古川 陽輝 氏 | 回転型撹拌翼の撹拌所要動力の推算方法 | ||
東邦ガス株式会社 中村 洸平 氏 | アンモニウムミョウバンを活用した蓄熱・熱搬送技術の開発 | ||
第54回(2018年度) | 名古屋大学 関 隆広 氏 | 愛知工業大学 糸井 弘行 氏 | 多孔質炭素のナノ細孔空間を利用したレドックス化合物の高分散化によるエネルギー貯蔵・変換デバイスの高性能化 |
名古屋大学 中村 仁 氏 | カルシウム化合物からなるナノ複合材料の化学耐久性制御とその応用 | ||
東レ株式会社 竹崎 宏 氏 | 新規化粧品用添加剤多孔質ポリ乳酸粒子の研究開発・実用化 | ||
東レ株式会社 浅野 到 氏 | |||
東レ株式会社 越後 裕司 氏 | |||
第53回(2017年度) | 東亜合成株式会社 高橋 伸 氏 | 名古屋大学 原 光生 氏 | 有機無機ナノ組織体のオンデマンド構造制御手法の開拓 |
名古屋工業大学 石井 陽祐 氏 | 炭素材料のナノ空間を利用した新規電池電極材料の開発 | ||
名古屋工業大学 住井 裕司 氏 | First-in-class医薬品を目指した複雑な含フッ素有機分子の設計と精密合成 | ||
静岡大学 鳴海 哲夫 氏 | 等価置換を基軸とする高次光機能性分子の開発とケミカルバイオロジー研究への応用 | ||
東亜合成株式会社 中村 賢一 氏 | タッキファイヤの表面偏析技術を利用した新規アクリル系粘着剤の開発 | ||
東亜合成株式会社 橋本 祐介 氏 | |||
東亜合成株式会社 竹谷 伸幸 氏 | |||
第52回(2016年度) | 名古屋工業大学 大谷 肇 氏 | 名古屋大学 乗松 航 氏 | 2次元材料グラフェン合成と構造制御 |
岐阜大学 宮本 学 氏 | ゼオライト触媒のミクロ構造制御による高機能化 | ||
第51回(2015年度) | 株式会社豊田中央研究所 臼杵 有光 氏 | 名古屋大学 清水 一憲 氏 | 医薬品開発への応用を目指した骨格筋細胞の培養・評価技術の開発 |
名古屋大学 林 幸壱朗 氏 | 多機能ハイブリッドナノ粒子の合成とバイオメディカル応用 | ||
第50回(2014年度) | 名古屋大学 河本 邦仁 氏 | 大阪大学 岡本 行広 氏 | マイクロ・ナノ空間/ナノ材料の特性を利用した分離分析法の創成 |
名古屋大学 野呂 篤史 氏 | 高分子自己組織化と分子間相互作用制御を基盤とした高性能ソフト材料の創製 | ||
静岡大学 松田 靖弘 氏 | 極性高分子のナノ凝集構造制御によるソフトマテリアルの応用 | ||
名古屋工業大学 宮川 淳 氏 | 合成化学的手法による生理活性糖鎖の合成とその生物学的機能解析 | ||
岐阜大学 リム リーワ 氏 | キャピラリー液体クロマトグラフィーにおけるマイクロフロー制御技術の開拓と環境分析への応用 | ||
第49回(2013年度) | 中部電力株式会社 鈴木 健一 氏 | 名古屋大学 金 日龍 氏 | シリカ系材料を用いる骨組織適合性材料の創製 |
名古屋大学 万 春磊 氏 | TiS2系自然超格子の構築および熱電特性に関する研究 | ||
名古屋工業大学 南雲 亮 氏 | 計算化学による相互作用エネルギー解析と浄水膜の素材設計への応用 |